2月20日より、市議会定例会がスタートしました。
20日に新市長の施政方針が読み上げられ、22日に各会派代表質問がありました。
新市長への議場での初めての質問とあってか、各会派、会派代表による質問となりました。
我が会派からは会派代表の川名市議が質問をしました。
以下、メモと記憶をもとに、印象的であった部分を記載します。
正確には、後日アップされる議事録をご参考ください。
施政方針の印象は、バランスの取れたもので、特に福祉分野では前市政の継承といってもよいくらいで、評価できるものでした。
公約にもありました「吉祥寺地区の病院ベッドを増床」に関しては、「東京都との協議、医療法人と情報交換をしていきたい」との答弁でした。
病床数増床に関しては私自身も質問をしたことがあり、東京都全体とのバランスや病院経営の大変さもあり、なかなか難しい課題であると認識していますので、どのように実現をされていくのか、大変期待をしているところです。
また、全体的に各市議が主張していた政策にも配慮が感じられる内容でもあり、ところどころに各市議の顔が浮かぶ箇所もあり(笑)
市長選のキャッチフレーズ「武蔵野を立て直す!!」について「具体的に何を立て直すのか?」との質問には「特別なことを指しているのでなく、コロナ禍による影響や住民投票条例により、市民同士がギクシャクした状況を立て直すことや、市役所と市民の信頼関係の立て直し」との答弁。
「え!?」「ふ~ん」という声が聞こえてきましたが、、、「なるほど」という感想に至りました。
市の最上位計画である、第六期長期計画の調整計画と公約の齟齬については、第2次調整計画を策定するとのことでありましたので、前市政の継承だけでなく、具体的には今後、新市長オリジナルの内容もでてくると思います。
「住民投票制度の議論は凍結」との記載への質問には、「先日最終回を迎えた有識者会議でのまとめ(後日市のHPで公開予定)をもって総括とさせていただきたい。白紙ではなく凍結であり、クールダウンして住民間で懇談会ができる段階となれば、市役所も交えた議論を検討したい」との答弁。
さらに、先日発表のあった、建築費高騰による保健センター改築費用が40億→70億円に増額となり、全員協議会で各会派から「いったん立ち止まるべき」との意見が多かったことには、「後にいくつかの修正案を提示する」との答弁でありました。
武蔵野市では、小中学校をはじめ、市内公共施設の建替え時代に突入しているわけですが、
しばらくは下がる見込みのない建築費用の高騰で、公共施設の建替えはどうなってしまうのだろうとの声が市議会でも上がっています。
他自治体でも同様の課題が出ていて、改築を一旦止める自治体もでてきていいます。
市政方針には、「吉祥寺に再投資、三鷹駅北口の改良」が示され、公約の「年金+5万円」対応には、「高齢者の就業による社会参加のために、シルバーセンターの充実、もしくは、新たに‘公社’を作る」との答弁がありました。
建築費高騰の中、どうしていくのか?との質問には、「事務事業の見直し等、経費削減を検討したい」といった内容の答弁でしたが、ちょっとやそっとの事務事業見直しだけでは、足りないと思われるのですが、、、、
どう切り抜けていかれるのか、引き続き注視していきたいと思います。
新市長公約のトップにもありました「耐震補強・家具転倒防止」の徹底についての質問もあり、「緊急輸送道路沿道だけでなく、一般輸送道路沿道の建物の耐震診断にも助成金を出していきたい。」「家具転倒防止金具の設置はこれまでも行ってきたが、今まで年間10件程度の申請であったので周知を工夫したい。最終的には4年間で全世帯に設置が目標であるが、今年度の目標等詳しくは後の予算委員会で」との答弁でありました。
その他、オンライン授業、DXの推進、ペット同行避難等にも前向きな方針であり、概ね期待できる施政方針でありました。
市長は全市民の代表ですから、当事者性に固執することなく、多くの市民の想いに届く訴えが必要であると考えます。
昨年12月の市長選挙では、「14万市民を守る」との訴えが、多くの市民に届いたものと思っております。
それと、代表質問でもそこはかとなく垣間見られた、新市長の経験とバランス感覚、、、滲み出てしまうお人柄の要素もあるのかなと感じさせる初本会議でありました。
これからも注視しつつ、市民福祉向上に向けてともに議論を重ねて参りたいと思います。
市議13年にして、初の野党となりましたけど(汗
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