7月1日、プール開きを迎えた武蔵野市営プール。
現在総合体育館には、屋外プールと屋内温水プールがありますが、屋外プール開放期間中の小中学生の利用料金が10円のため「10円プール」と呼ばれ長年市民に親しまれています。
その「10円プール」を廃止し解体する方向性が、2022年3月 7日の文教委員会の行政報告で示されました。
廃止の理由は、老朽化に加え、屋外プールは使用できる期間が夏の3か月程度しかなく、50mのプールを使った公式の大会は年に2回のみで効率が悪い。
陸上競技場や総合体育館へ来場される選手の大型バスが乗り入れる駐車場がなく、大災害時に自衛隊などの支援車両の駐車スペースもないため、解体した跡地に設けることなどが理由。
一方、現在ある屋内プールと事務所棟は建て替え、屋内に幼児用プールを設け、水路は2レーン増やすと想定されています。
委員会では、市営屋外プールをコストが理由で廃止となれば、学校の屋外プールも同時に考える必要があるとの意見も出ました。
コストを考え民間のプールを使って授業を行う学校や、年間使える室内プールにして民間への貸出などを行う例が他自治体にあるためです。
本年7月7日の朝日新聞の武蔵野版に廃止検討の記事がありました。
市営プールの料金は条例で決めるため、議会の議決が必要であり、これまでにも議会から異論が出て10円が維持されてきた経緯が書かれていました。
一方、本市は市政75周年を迎え、様々な公共施設の更新時期であり、学校プールも含め市内のプールの在り方を検討する必要が出ています。
今後の第六期長期計画調整計画策定の議論で、市内プールの在り方と合わせて「10円プール文化」についても検討がなされる予定です。
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