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くらのえみこの活動報告

【2022.7.26】保健センターの増築・複合施設整備 現在の計画素案後の地域医療の姿は?

前記事では、保健センターの増築・複合施設整備検討の背景について書きましたが、今回は、もし現在の計画素案で整備がなされた場合の、整備後の地域医療の大枠の姿について整理したいと思います。


体制の拡充案について

令和4年2月に開催された令和4年度予算特別委員会で示された新規事業に「保健・子ども子育て支援複合施設の整備の検討」とあり、議員の中では、「保健センターの改築に加えて、子育て施設って何?必要なの?」という意見がでました。


その後、全員協議会で示された資料や説明から、計画素案の複合施設の機能の概要が見えてきました。

① 機能の主体はあくまでも、現在の保健センターで行っている「健診・検診事業の拡充(CTやX線等の検査機器等)+母子保健事業の拡充(相談機能等)」

② それに加えて、「感染症対策・災害時医療対策のための環境整備・拡充」

③ さらに「時期に応じた課題解決機能」(例えば、チャレンジルーム、不登校児童対応、自殺総合対策及びメンタルヘルス対策など)が追加


以上が計画素案の大筋の機能の柱であることが示されました。



保健所機能はどうなるのか?

頂くご意見で多いのが、「武蔵野市に保健所ができるの?」ということである。

(当初は私も保健所の派出所的なものが本市にできるのかと勘違いしていた)


6月の全員協議会で示された案では、「感染症対策の拡充」とあるが、具体的には、ワクチン臨時接種会場の設置を想定したスペースの確保、新たな感染症や災害に迅速に対応できるスペース確保、感染症対策衛生備蓄品や災害時医療資器材等を格納する倉庫の拡充が主ということであります。


昨年の都議会議員選挙において五十嵐都議の選挙公報に「保健所を武蔵野市に取り戻す」とあり、その後の市長選挙での松下市長の選挙公報にはないが、重点政策の中に「感染症対策の要である保健所の武蔵野・三鷹地域での復活を都に求めます」とあったことから、保健所設置の期待があると思います。

しかしながら保健所設置の管轄は東京都であるため、自治体としては設置の要望をする立場です。

もちろん、五十嵐都議は都議会において保健所設置の質問をしており、松下市長も東京都との意見交換で都知事に働きかけているとのことですが、東京都からの新たな進捗は現在きておりません。

将来的に東京都が保健所機能を武蔵野市にという決定をすれば、新しい保健センターにその機能が加わることは予想できますが、現状では要望段階です。



また、現在、武蔵野市西久保3丁目に設置されている、多摩府中保健所武蔵野三鷹地域センターは、感染症対策は行っておらず(感染症対策は府中市にある多摩府中保健所本所)、

① 飲食店・食料品店等の営業許可を行う食品衛生

② 理容所、美容所、クリーニング所等の届出を行う環境衛生

③ 精神保健相談、難病・重症心身障害児の相談等の保健対策

が主な事業であります。


そのため、現在の計画素案による武蔵野市立保険センター増築及び複合施設整備後の地域医療のイメージは、

■保健センター機能として、「健診・検診事業、母子保健事業拡充」+「感染症対策・災害時医療対策のための環境整備」+「時期に応じた課題解決のための環境整備」。

■保健所設置については引き続き都に働きかけを続ける。

■現在の多摩府中保健所武蔵野三鷹地域センターの機能はそのままかわらない。


以上が現状の案での大枠のイメージになろうかと思います。

あくまでも、現在の計画素案が実施された場合の想定ですので、今後変更になる可能性もあります。




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