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くらのえみこの活動報告

東郷清児先生のお話  今後の在宅医療と地域福祉について

残暑お見舞い申し上げます。

災害と言われた今年の暑さも多少和らいで参りましたね。


トンボの姿も見られるようになった昨夕は、以前からとっても気になっておりました東郷先生の学習会に、偶然にも市民の方にお誘いいただき出席することができました。


東郷先生は三鷹武蔵野地域で在宅医療に25年間携わられ、ご自身で「みんなのWa」という地域医療・福祉・住民のネットワークをつくられています。

https://www.minna-no-wa.com/


国による病床数削減の方針、市内では、松井病院の入院病床がなくなったこと、吉祥寺南病院の建て替えによるベット数減少の懸念など、特に本市の東部地域の医療機能の減少が課題となっています。

その解決策の一つとして在宅医療の実態について、現場の先生の声をお聞きしたいと思っておりました。


患者やご家族により沿った診察をされている様子が映像から、また先生のお話からも伝わってきて、こういう先生が地域にいらっしゃるということは大変心強い。 けれども成り手不足という暑い壁、さすがの東郷先生でも支えきれない課題が山積なんですね。


成り手不足の原因として、24時間365日体制でいなければならないこと。呼び出されたら出動する体制で日常を過ごされています。 在宅医療の先生がもっといらっしゃると連携して交代制もとれるのですが、なかなか在宅医療をやりたいという医師がいないだそうです。。。


また、自身の専門でない診察もある程度は対応しなければならないこと。わからないことは自分で調べてできることは対応する覚悟が必要。これも大変なことだと思います。


高齢者に、あるいは治らない病気になった患者に対して「何もさせない生活」を送らせることは、社会にとって都合のいいだけの発想で、間違いの場合もあり、何もさせないことで患者を弱らせているというお話は、医療現場の方だからこその視点であると感じました。


最後に示された、社会の明と暗を示した絵画が印象的(写真の絵画)。



「地域でつながろう」「みんなで支え合おう」と言っているけれど、支え合いの対象になっているのは、地上の日の当たるところにいる一部の人たちだけ。

実は見えないところで、本当に苦しんでいる方々をどう地上の輪の中にひっぱり上げていくか。 地上の輪の中で支えてもらっている方々も、自分の使命を持ち、もっと困っている方に手を差し伸べること。

「支える側の人」、「支えられる側の人」という区分ではなく、誰もが支えることもあり、支えられることもある、「みんなのWa」の正しい意味を教えていただきました。


根本的に国が解決しなければならない課題、現状地域で取り組まなければならないこと、身近な意識改革、、、まったなしの超高齢化社会を迎えるにあたり、それぞれができることを実行し、学んでいくこと。


地域に携わる者としてできること、学び発信し実行、たゆまず取り組んで参ります。



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