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くらのえみこの活動報告

【2025.7.26】もの忘れサポート検診(50歳以上・無料)が実現となりました!

先月、6月15日号の市報一面に「もの忘れサポート検診」についての掲載がありました!https://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/051/187/070615_01.pdf


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母のパーキンソン病に伴う認知症をもっと早く発見し理解してあげたかったという後悔や、2023年10月の厚生委員会視察での、京都府宇治市の認知症早期支援の取組に感銘を受けて、2023年12月の一般質問で取り上げ、その後、会派予算要望にも上げてきました事業。

当時の答弁はあまり前向きではない??感触だったのですが(以下の議事録抜粋ご参照)、この度、実現となりました。

しかも対象年齢が50歳以上という、これまでの他自治体の取組みよりも早い年齢からが対象となっています。

認知症早期発見につながる事業、市長・担当職員の皆さま、ご注目いただきありがとうございます!


<事業概要>

①検診実施年度において50歳以上となる市内に住民登録があるかたで、②検診を受ける日において認知症の診断を受けていない方を対象に、無料で検診受けられるという事業です。

現状では期限が、令和7年7月1日(火曜日)から令和7年9月30日(火曜日)まで

となっていますので、お早めに受診ください。


詳細は市のHPへ↓


私も対象ですので、受診しようと思います!



以下は、一般質問での執行部とのやり取りの議事録の抜粋。

2023年10月の厚生委員会視察において、京都府宇治市の「認知症の人にやさしいまち・うじ」宣言の取組について伺いました。

認知症の原因となる疾患として一番多く、67.6%を占めると言われているアルツハイマー型認知症の進行段階は、一般的に4段階として示されています。

従来の一般的な認知症支援は、日常の困り事が自他ともに認識される第2、第3段階の軽度、中等度からの支援でありましたが、宇治市の取組では、日常生活に支障が出ない第1段階でのMCIからの支援にも力を入れており、その段階での支援の徹底とその重要性について改めて感銘を受けたことから質問をしました。


令和5年第4回定例会  2023-12-07

くらのえみこ一般質問(一部抜粋)

◯15番(蔵野恵美子君)

認知症初期段階における支援の重要性が認識されている一方、一般の人が初期の段階で認知症かどうか見分けることは非常に難しいという現実もあります。令和5年度における東京都の認知症施策では、認知症とともに暮らす地域あんしん事業として、早期の診断・対応の推進事業があります。

それを受けて小金井市では、70歳から79歳までの方全員に、もの忘れ予防検診を実施しています。対象者全員に郵送される検診問診票、自分でできる認知症のチェックリストを実施し、検診問診票の点数が20点以上で、かつもの忘れ予防検診を希望される方は、検診実施医療機関での受診が無料となっています。

名古屋市では、2020年1月からもの忘れ検診を開始し、認知症と診断されていない65歳以上の市民を対象に、年に1回、市内の協力医療機関で認知症を調べる簡易テストを無料で受けられるようにしました。その結果、今年3月までに検診を受けた約2万5,600人、受診率約1%ですが、そのうち約27%の6,900人が精密検査を必要とされ、約1,900名が実際に検査を受け、そのうち約60%が認知症、27%が前段階の軽度認知症と診断されました。精密検査の費用が自己負担で、対象者の7割が受けていないことから、今年4月より精密検査の費用も全額助成する制度をスタートしました。

本市においても同程度の割合での対象者が潜在していると思われますが、検診と精密検査の実施と費用助成をすることで、症状の早期発見につながると考えますが、見解を伺います。


◯市長職務代理者副市長(伊藤英穂君) 

東京都では認知症検診推進事業として、市区町村が中心となり、認知症の気づきチェックリストを対象者へ送付し、対象者がセルフチェックを行った結果、一定点数以上で希望する方が医療機関等で検診を受けた場合に、検診費用などの事業費を東京都が市区町村に補助する事業を行っております。

認知症の早期治療、早期診断、早期対応は重要でありますが、検診を受けた高齢者は、生活に支障が生じていなくても認知機能障害の疑いがあるという予期しない結果を受ける場合もあり、認知症への正しい理解の普及啓発や、認知症のある方も今までの生活を継続できるようなまちぐるみの支援など、環境整備も同時に進める必要があり、慎重に検討していきたいと考えております。


◯15番(蔵野恵美子君)

今回の認知症支援について調べる中で気になったこととして、この初期という言葉と軽度という文言の意味が、その使われ方によってちょっと違いがあって、市民の方々も少々混乱するのではないかなというふうに感じました。

例えば壇上でも申しましたけれども、認知症初期集中支援チームの初期というのが、進行の初期段階という意味ではなくて、一般的な初期対応ケアという意味ということです。

また軽度という言葉も、最初の軽度認知障害のMCIの段階と、2番目の軽度の段階、この両方で使われているのです。

ここをまず正しく理解いただけるような説明や案内に気をつけないと、段階ごとの正しい支援が届かない可能性があるのではないかなと、私も今回いろいろ調べて分かったことなので、一般にぱっと聞いたときに、市民の方がそこまで分かるかなというのは感じました。

特に、今、国とか東京都で新たな支援として注目しているのが、第1段階のMCIの時点での対策なので、2段階目の軽度との違いを認識して市民理解を得られること、これは重要ではないかと思っています。恐らく担当の職員さんも市民説明の際に同様のことを感じていらっしゃるのではないかと思うのですけれど、どうなのでしょう。何か工夫されていることがあれば伺いたいと思います。

 それと、市でも早期診断について、これはぜひ注目いただきたいと思います。その早期診断の大切さ、メリットとしては、例えば今後の生活の準備ができるとか、治る認知症の場合もあるということで、進行を遅らせることが可能な場合もあるということなのです。なかなか自覚しにくいMCIの段階での対策ができるということからも、早期診断、名古屋市の事例を壇上で申し上げましたが、本人、家族は分からなくても受けてみたら、ちょっとその疑いがあるというようなケースが結構な割合でいらっしゃったということなので。

ただ自覚症状がないのに、では受診料を払ってまで診断するかというのはなかなかいらっしゃらないと思います。これは東京都の推進事業でもありますので、是非本市も来年度から検査費用の助成を行うことを要望したいと思いますが、この辺いかがでしょうか。


◯健康福祉部長(山田 剛君)

いわゆる認知症の早期発見、早期治療については非常に重要なことだと我々は認識をしております。しかしながら現状として認知症の治療薬がないような状況の中で、御本人や御家族がその病気を受け入れるのは非常に難しい、心理的な側面もあるのも事実でございまして、同時並行的に検診後のフォローアップ体制の整備だとか、認知症の正しい理解の普及啓発が非常に肝要だと思っております。他市での取組も参考にしながら、今後東京都の事業をどんなふうにして活用していくのか、いかないのかも含めて、市の中でしっかりと検討してまいりたいと考えているところでございます。


◯15番(蔵野恵美子君)

認知症の自覚がないのに診断を受けて、ちょっとその疑いがあると言われてショックを受ける方も、もちろんいらっしゃるなと思うのです。そこら辺が、認知症というのは特別なことではなくて、結構な割合でなる方もいるし、事前の対策も立てられるということを御理解いただくのがいいのではないかと思います。

例えば私の母のケースで当てはめてみると、認知症の原因となる疾患のうち約4.3%という、一番少ないケース、レビー小体型認知症、パーキンソン病による認知症、こちらに当たるので、多数を占めるアルツハイマー型認知症に見られる4段階の進行に当てはまるかというと、そうでもないと思うのですけれども、それでも今思い返せば、ある程度同じ段階を踏んでいるのです。

現在それで重度に至っているのだけれども、この段階をもっと早く理解していたら、その最初のMCIの段階とか軽度の段階での不可解な言動だとかそういったものに対して、優しく受け止められたのではないかという反省もありますし、

あと、その後の進行を想定して、早い段階で例えば家族旅行もできたのではないかとか、そういった後悔もしているものですから、ちょっとそこら辺のメリットも多々あるので、やはり早い段階からその疑いがあるという先をちょっと見通せる、家族ぐるみでそれを考えられるというような体制づくりにも貢献できる早期診断だと思いますので、やや前向きな御答弁もいただいたので、ぜひ検討いただきたいと要望しておきます。



#もの忘れサポート検診

 
 
 

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