top of page

くらのえみこの活動報告

【2026.10.25】どうなる? 「武蔵境方面~市役所」「吉祥寺駅~市役所」ルートの 市民の足

3 時間前
読了時間: 6分

すっかり秋めいてきました。

9月議会・決算特別委員会が終わり、一段落したものの、10月も委員会視察や市内行事、地域活動と、慌ただしい日々が続いています。

議会での発言や日々の活動について、ブログの更新が追いついていませんが、できる限りお伝えしていきたいと思います。


さて今回は、かねてより要望が寄せられている「ムーバスの市役所経由便」についてです。

6月の一般質問と9月の決算委員会で取り上げましたので、少し長くなりますが、これまでの経緯と私の考えをお伝えします。




ムーバスの市役所経由を求める声

武蔵境駅から市役所へ向かうムーバスの運行を求める声は、私が初当選した15年前でも聞かれ、今も要望が寄せられています。

今年2月1日に境南コミュニティセンターで開かれた「市長と語ろう会」でも、この要望が出されました。また、私も出席した7月11日の緑町コミュニティセンターでの「市長と語ろう会」でも、市役所を経由するムーバスの路線延伸を求めるご意見がありました。

さらに、吉祥寺駅と市役所を結ぶ民間バスの減便を受け、吉祥寺地域の市民からも、ムーバスで吉祥寺駅と市役所を結んでほしいという声が上がっています。


そこで、6月の一般質問では、①ムーバスの市役所経由便の実現について、②コミュニティ交通における効率性と福祉的観点の両立について、市の考えを伺いました。


今年7月11日 緑町コミュニティセンターでの 「市長と語ろう会」
今年7月11日 緑町コミュニティセンターでの 「市長と語ろう会」



6月の一般質問での答弁

市の答弁は、次のような内容でした。


① 市役所経由便について〈答弁要旨〉

ムーバスは、住んでいる地域から駅に出ることを目的とした交通システムであり、駅と公共施設、あるいは公共施設同士を結ぶルート設定にはなっていない。

武蔵境駅から市役所へのアクセスを目的とした路線バスは、平成2年度から市が赤字を補填する形で運行していた。しかし、平成5年度決算では、1便当たりの平均乗客数は3人、運行収支は2,500万円の赤字で、市の補助金を加えても採算が取れず、平成6年度に廃止された。

一方、新たな地域公共交通計画の策定に向けた議論でも、中央線から離れた地域での東西方向の移動には乗り継ぎが必要で、不便を感じている市民が一定数いることが課題として挙げられている。

市が考える交通空白地域等と、市民が日常生活で感じる不便さとの間に乖離があることは認識しており、市民ニーズを十分に踏まえ、今後のムーバス再構築を検討していく。


② 効率性と福祉的観点のバランスについて〈答弁要旨〉

地方だけでなく都市部でも路線バスの運休や減便が進む中、高齢者や子育て世代等が安心して外出できる「地域の足」としての福祉的役割は、ムーバスの運行当初から大切にしてきた視点である。

新たな地域公共交通計画でも、安心して外出できる環境を守り続けることを、時代が変わっても大切にすべき普遍的な価値として位置づけている。今後のムーバス再構築では、効率性と福祉的観点の双方から検討していく。



ムーバスのコンセプト「地域から駅へ出ること」で、負担を解消しているか

ムーバスが「地域から駅へ出ること」を目的としている点は理解できます。しかし、それだけでは、市役所方面へ行く際の不便さは解消されません。

例えば、吉祥寺南町や吉祥寺東町など、市の東側に住む方が市役所へ向かう場合、

「バスで吉祥寺駅へ → JRで三鷹駅へ → 再びバスで市役所へ」

と、乗り継ぎを重ねることになります。

直線距離としてはそれほど遠くないにもかかわらず、乗り継ぎによる遠まわり、待ち時間によって、移動に大きな負担が生じます。

高齢の方や小さなお子さんを連れた方にとって、福祉的視点に立った経路といえるでしょうか。

吉祥寺在住の私は、まず、このような遠回りな経路は選択肢にはありません。

普段は自転車で15分程で市役所へ通っていますが、雨の日は移動手段に悩みます。

レインコートを着て自転車に乗ることもあれば、あまりに雨が強い日は仕方なくタクシーを使うこともあります。

自転車に乗れない方や、車を運転できない方は、どうしているのでしょうか。



収支だけでは測れない、地域の足の役割

②の答弁では、市もムーバスの福祉的役割を重視していることが確認できました。

福祉的役割を担う公共交通であれば、運賃収入だけで費用を賄うことはそもそもが難しいことです。

では、市はどの程度の財政負担を許容し、どのような基準で路線の必要性を判断するのでしょうか。その考え方は、まだ十分に見えていません。

昨年、2025年11月のムーバス30周年記念式典では、7路線9ルートで年間260万人が利用する交通を、年間1億4,000万円の赤字で維持していることについて、専門家の方から、コミュニティバスとして効率性の面でも評価できるとのお話がありました。

この評価だけで判断することはできませんが、全体の採算性から、赤字になるルートでも、市民に必要とされる経路は、検討すべきではないでしょうか。



9月の決算特別委員会で、新たな答弁が

そこで、9月の決算特別委員会で、市役所への交通アクセス改善に向けた検討の進捗を改めて質問しました。すると、次のような答弁がありました。


・武蔵境駅~市役所については、過去に運行したものの、利用者が少なく廃止となった経緯がある。現在は、ムーバス以外の方法も含め、市民の足を確保する方向で検討している。


・吉祥寺駅~市役所については、NTT東日本、NTTモビリティと自動運転導入に向けた連携協定を締結している。吉祥寺駅~NTT間のルートで市役所を経由することを検討しており、2027年1~3月には自動運転の走行技術実証を予定している。


なんと、ムーバス以外の方法も検討しているとのことでした。しかも、吉祥寺駅と市役所を結ぶ交通手段として、自動運転の実証が進められるというのです。


【市のホームページ】



市民が安心して利用できる交通へ

運転士不足への対応が必要であることは理解しています。ただ、新たな技術への期待とともに、気になる点もあります。

吉祥寺駅と市役所を結ぶ自動運転の実証が、今後どのように進むのか。そして、武蔵境方面から市役所への移動手段は、どのように確保されるのか。

また、自動運転では、緊急時の対応や、乗降時に手助けが必要な方への支援など、人による対応が求められる場面をどう支えるのでしょうか。

期待とともに、確認していきたい課題もあります。


私は、期待の高いムーバスによる市役所へのアクセス改善を望んでいますが、今後の検討や実証の内容を注視し、市民が安心して利用できる交通につながるよう、引き続き議会で取り上げていきたいと思います。

 
 
 

コメント


bottom of page