【2026.7.4】改修工事の入札中止でどうなる?武蔵野公会堂!?現状の視察報告
- kuranoemiko
- 1 時間前
- 読了時間: 4分
5月26日に、議会で武蔵野公会堂の現地視察が行われました。
今年4月24日に改修工事の入札中止が決まり、施設の現状把握のため開催されたものです。
入札中止の理由は、イラン・中東情勢の悪化に伴い、資材価格の高騰や調達の不確実性により工事の先行きの不透明さが高まったため。
また、資材価格高騰や工期延伸に伴う事業費の増加により、約35億円と見込んでいた事業費の大幅な上昇が想定され、改修による残存使用期間17年間という限定的な利用期間に対して、これ以上の投資を行うことに、市民の理解を得ることが困難と判断したため、との報告がありました。
改修工事が一旦中止となったにも関わらず、公会堂は当初の予定通り5月1日から休館されています。なぜなのか、次の方針が決まるまでしばらく開館してもいいのでは?と思っていました。
しかし今回の視察で、施設・設備の現状を確認し、休館せざるを得ない事情が理解できました。

予定されていた公会堂改修の経緯や基本計画についての詳細は↓の「武蔵野公会堂改修等基本計画」をご覧ください。
以下、基本計画でも指摘されている「施設の現状と課題」を視察時の写真と交えながら、掲載します。
◆施設概要
・市内の公共文化施設としては最も古く、昭和39年(1964)年に開館。
・他の集会施設の状況や文化活動の利便性を高める目的から、会議室を増やし、ホールの規模は当初の想定から縮小して、集会施設として建設された。
・昭和63(1988)年までは市直営の運営、平成元年(1989)年から公益社団法人武蔵野文化生涯学習事業団により運営されていた。
・建物は西側の会議室棟と、東側のホール棟の2棟で構成されている。
・鉄筋コンクリート造、地下1階/地上3階


◆施設の現状と課題
➀物理的劣化
・2020年度から2021年度にかけて実施した各種調査の結果、コンクリートについては、全体的に中性化の進行は認められなかった。
耐震性能については、法令で定める所定の基準を確保しており安全と判断されたが、本施設は帰宅困難者用一時滞在施設とされており、本市の定める基準(基準の1.25)に照らすと、会議室棟の2階・3階で補強が必要との結果であった。
・屋上の防水や軒裏を始めとする外壁の塗装、壁面のひび割れ、モルタルの浮き、スチール製の外部建具の経年劣化の進行









・特に給排水管の劣化が著しく進行し、早急な更新が必要

②機能的劣化
・防音性能の不足→1階客席の側面ガラス開口部からの音漏れにより、演目の制限が生じている。2階会議室は第一会議室・第二会議室と一体使用・分けての使用可能だが、遮音性が不十分であり、分けて使用の場合、マイク利用に制限あり。
・設備機器や映像・音響設備が旧式のものであり、エネルギー効率が悪くランニングコストの増加(エアコンをオンにすると、全館に冷暖房が入ってしまい、使用していない階や部屋全てがオンとなる)


③社会的劣化
・バリアフリー化への対応不足→エレベーターの未設置・車いす使用者用の客席不足
トイレが階段の踊り場にあるため、エレベーターを設置してもバリアフリーの問題が解消しない
・リハーサル室・練習室・楽屋の不足、舞台空間の不足、客席空間の狭さ


④関係法令等に関する既存不適格
工事着手時は法令等の規定に適合していたが、その後法令等の改正により現行の基準に適合しなくなった箇所が多数。
・建築基準法→構造仕様・防火設備・内装制限・非常用進入口・排煙設備・換気有効窓開口等
・東京都建築安全条例→避難通路、客席部の出入り口幅・構造、楽屋・倉庫と舞台部の区画
・東京都駐車場条例→1台当たりの設置寸法、誘導標識
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」→便所内の設備、段差スロープの素材・寸法、昇降機の設置

以上は、課題の一部であり、その他にも課題がありることも分かりました。
こうした課題を抱える中、改修工事の入札中止となっても、やむなく施設が休館となっている事情を理解したのでした。
7月9日13:00~、武蔵野公会堂の当面の方向性の検討状況について全員協議会が開催されることになりました。
全員協議会で今後の方向性のプランが示される予定です。



コメント